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日日のきれはし。

借りて観る。3

近頃観たDVDなど。

『ブルークリスマス』監督・岡本喜八/1978
UFOが発する光を浴びて血液が青くなってしまった人間たちと彼らを迫害する国家権力の手先(笑)の話。邦画です、念のため。
観たのは初めてでしたが、この映画のことは昔から知ってました。青い血液の人間、という設定にとても惹かれて、って、覚えてたのはそれだけなんですが、そういう人間が出てくる話を自分で勝手に作ったりしてしまうくらい、思い入れがあったのでした。
というわけでレンタル屋で見つけて即借りしたのですが、いや〜、まったく救いというものがなく、なかなか後味の悪い話でした。青い血になってしまった人間をUFOが助けに来るわけでもなく、異星人が出てくるわけでもなく、青い血になったからといって超人ロックみたいなすごい超能力を発揮するわけでもなく、ただ血が青いというだけであとはまったく普通の人間たち(血が青くなったために性格が穏やかになったという変化があるくらい)。
なのにこの映画では国家はいろんな謀略をめぐらして、彼らを迫害していくんですね。血が青いというだけで。異星人とか超能力とか余計な要因を全く排除してこういう話を成立させてしまうあたりが、すごく本質に迫っているなと思いました。人間の敵は人間。
しかし、クリスマスになんか恨みでもあったのでしょうか(笑)。
出てくる俳優さんもなかなかです。30年前の仲代達矢とか。竹下景子とか。若い(当たり前か)。竹下景子なんてまるでリスのようなかわいらしさですよ。沖雅也とかもう亡くなってしまった方々の姿もちらほらと。
好き嫌いでいうなら好きに入る作品です。突っ込みどころ満載だし(結局それかよ)。

『ツィゴイネルワイゼン』監督・鈴木清順/1980
言わずと知れた名作。ずっと前に深夜TVでやっていたのを観たことがあって、そのシュールさに頭がぶっとびましたが、また観てみました。DVDで観てみると、その頃は気付かなかった細かいところがよく見えて、すごく作り込んであるんだ〜と感動。人の動きとかも面白かった。敷居の高い映画という印象があったのですが、結構ユーモアを感じたし、笑えるシーンもあるんだと発見しました。また食べるシーンの多い映画で、そこも好きなとこです。やっぱり大谷直子の蒟蒻ちぎりが絶品。



by kuukazoo | 2006-12-10 16:40 | みたもの。

猫よけのペットボトルの輪郭でたたずむ水に映るいちにち 写真:松本和幸
by kuukazoo
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