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日日のきれはし。

枝元なほみさん。

枝元なほみさん、亡くなられてしまったのか。伊藤比呂美さんとの往復書簡(FAX!)エッセイ『なにたべた?』(マガジンハウス)で初めて知った方で、それはもう20年以上前のことである。もう何回読み返したかわからないくらい好きな1冊。生活と仕事、家族と男との間でもがきつつごはんを作りなんとか日々やりくりしているふたりのぶっちゃけたやりとりに、読むたび元気をもらった。唯一持っている彼女の料理本が同時期に出た『愛の元気食堂』(NHK出版)。料理で愛と元気を与える、誰にでも開かれた場所=食堂というコンセプトで、いつでも来て好きなもの好きなだけ食べてって!という感じ。それはずっと変わることない彼女の根っこだったのかなと思う。料理番組でご活躍されているのはなんとなく知ってはいたけど、自分はもともとテレビをあまり見ないので、彼女に関する情報はそれ以来ほとんど更新されていないも同然だったが、一昨年『枝元なほみのめし炊き日記』(農文協)を書店で見かけ、買って読んだ。ホームレス支援など様々な社会活動に携わっていること、ご病気であることもこの本で知った。この本で何度も出てくる「めしさえ炊ければなんとかなる」という言葉が本当に彼女らしく、泣いても凹んでもそこに戻ってくるゆるぎなき原点なのだなと感じた。自分の勝手なイメージなのだけど、死と彼女を結びつけて考えられなかったので、訃報を目にした時は本当に信じられなかった。どうか安らかに。



# by kuukazoo | 2025-04-10 15:58 | 日日。

加齢と健康。

1月。また年をひとつとる。ここ最近飲めるお酒の量、というか意識を保てるお酒の量が減っていて、そのことをちゃんと自覚できていないので、いつもの調子で飲むと意識が落ちるようになってしまった。でも今までだって決してそんなに大量に飲んでいたわけではない。大体ビールまたは発泡酒500mlと350ml各1本にチューハイ系350ml1本とかかわいいものである。さすがにブラックアウトはヤバいのではないかと危機感を覚え、なるべく抑えようと努めてはいるけど、疲れたとか明日休みだしとか何かと理屈をつけて飲もうとする自分との戦いである。
2月。会社の健康診断で、これまで高かったヘマト値は下がったのに、グリコヘモグロビン値が生活注意になってしまったので、若干ショックを受けている。血糖値も正常だけど高めなので気になる。血糖値が高くなる心当たりが全くないので、何をどうしたらいいのかわからない。強いていえば更年期くらいしか思い当たらない。大豆食品を摂取か。とりあえずおやつはドーナツからソイジョイにした。

今までずっと健康優良児で過ごしてきた人生なので、なかなか加齢による体調の変化を受け入れられない、ということも認めたくない、という複雑な老婆の心。



# by kuukazoo | 2025-03-20 17:40 | 日日。

体が資本。

書こう書こうと思いつつ書けていなかった2024年の踊りのこと。

その前の年末からの膝の不調をひきずり稽古だけは細々続けていたが自分で場を企画する気は全く起きずもう疲れるしめんどくさいし日々仕事して生活するだけで体力限界だしそもそも最近ダンス公演とか全然行ってないしとすっかり意欲を欠いていたけど昨年は縁あって夏と秋にそれぞれ別のグループの群舞作品で踊る機会をいただけた。
まぁよく頑張れたと思う。公演が近くなればリハも混んできて休日がほぼ潰れるがもう若くない身にとっては疲れをとることも稽古と同様大切だったりする。動いた後やみくもにストレッチしすぎるのもよくなくて、まず水分や栄養素を補給して筋疲労をとらないと筋肉が痙攣を起こしてしまう。コンディショニングの重要さをこれまでになく感じた。特に秋の公演リハの間は正座できないほど膝の具合が悪化し藁にも縋る思いで夜毎YouTubeでセルフケア動画を見まくっていた。
新年早々ネガティヴなことばかり書いてしまったが、どちらもギリギリまでがんばったし本番は余計なこと考えずにやりきれた。まぁこんなへなちょこを使ってくれたことには感謝しかない。とりあえず今は概ね痛みも消えつつあり、冬の間にトレーニングの仕方とかいろいろ勉強して足りないところを強化しないとな、と思う。踊る体はなるべく長持ちさせたい。
そしてもっと根本的なところに向き合わなくては。踊る以前に創るということの。



# by kuukazoo | 2025-01-04 21:17 | dance

『ロバート・オッペンハイマー』を読む。

4月に映画『オッペンハイマー』を観て、知らないことがあまりにも多かったので、本を読んで補完しようと思い『ロバート・オッペンハイマー』(藤永茂/ちくま学芸文庫)を読んでいるが、映画以上に関係者が多く思惑が錯綜しすぎで余計混乱してしまい、頭がパンクしそうである。早く読み終えたい気持ちが先走り惰性で読んでしまいそうになるけれども、いかんいかんと気持ちを立て直す。というか立て直させられる。変えられるわけもなく、なかったことにもできず、そして逃れられない過去、善きコントロールで未来へ導くには巨大すぎる原子力というもの、そして担い手としてあまりにも信じられない人間たち、に向き合い自分の務めをまっとうすることがどんなに厳しかったか。

本書では、1920~30年代の量子力学の急速な進歩、原爆研究開発・使用に至る過程、さらに戦後の水爆開発の流れの中でオッペンハイマーが自らの過ちを背負い核開発反対に尽力する姿を詳述し、巷に流布するオッペンハイマー=原爆を作った悪しき科学者というステレオタイプを問い直す。

ナチスの原爆開発を恐れてルーズベルトにアメリカの原爆開発を進言したのはシラード、ウィグナー、ケラー、アインシュタイン。物理学者だけでは原爆作れないから軍に移管したのはヴァネヴァー・ブッシュ。オッペンハイマーがロスアラモスの所長に任命されるのはその後。原爆の父の前にも父たちがいたのだった。
誰か1人を悪者に仕立て上げて済む問題でないのは明らかであるのに、(なぜか)そうしたい人達が多く、本当の言葉がそういう人達の声にかき消されてしまっていた。

とか書いたのが約1か月前。
忘れている。
それでも歴史に学び続けなければならないのは再び過ちを繰り返さないため。



# by kuukazoo | 2024-07-19 12:20 | ときどきの本。

安部公房チャレンジ。

今年初めて書くので、去年何書いてたんだろうと思って読み返してみたら、4月なのに暑いとか気温差が大きすぎるとか今年と全く同じ状況であったことがわかった。もうこれがデフォルトモードになっちゃうのか?そしてこの後殺人的暑さの夏がやってくるのだろうか。去年は日傘を買い替えたが今年はキャップ帽(黒)を買った。

全く話は変わるが、今年は安部公房生誕100年なのだそうだ。家には夫くんが学生の頃読み散らかした安部公房の本(全て新潮文庫、旧版、古本)がかなりあるのでこの機に2人で頑張って再読しようということになった。わたしはとりあえず未読本から読むことにし、5月は『第4間氷期』『けものたちは故郷をめざす』を読んだ。どちらも1958~59年の作品である。まだシュールの域には行ってないけど、自分が他人にとって替わられるモチーフ、自分は本当に自分なのかという不穏な感覚が共通しているように思う。
ところで家に今ある本だが、ほぼ揃っているのになぜか最も有名なあって当然の『砂の女』だけがないのである。わたしも持っているはずなのだが探しても見当たらない。
なんでなんで?!絶対あるはず!
あるはずなんだけど。
こないだブックオフで見つけて迷ったけど買わなかった。
買ったらきっとどこかから出てくるに違いないのだ。
買わない限り出てこないのだ。



# by kuukazoo | 2024-06-04 23:41 | 日日。

猫よけのペットボトルの輪郭でたたずむ水に映るいちにち 写真:松本和幸
by kuukazoo
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直ダンス!『春の燈』
2008年4月12・13日東中野RAFTにて
セラピストががんになったーカラダ・ココロ・タマシイを巡る旅ー
病というギフトを得たダンスセラピストの体験記録

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